年に一度の社員旅行(7月6・7日)今年は新得町のクラブメットサホロ・バカンス村に行ってきた。朝8時半、30分遅れて会社前を出発。貸切バスのガイドさんとドライバーの品定めは完了。今年もまずは二人に合格点、道中が楽しみだ。
国道237号線を南下して一行(総勢23名、残念ながら2名不参加)はラベンダーが咲き誇る富良野へ。まずTVドラマ「北の国から」のロケ地巡り。雨もぱらつき少しせつない空気が漂う。「拾ってきた家」「五郎の石の家」などを見学。入場チケットがクラフト紙にベタを使った2色刷りを確認する者がいた。さすが印刷屋の社員、頼もしいかぎりだ。
このドラマのファンにとっては羨ましくてしかたないだろう。自分たちは車で一時間少々も走れば「純や蛍」に私たちは会えるのだ。
このドラマ、実は一度も観たことがない。その頃はまだ学生で、東京のアパートに一人暮らしをしていた。本州の友達の中には、これを観るのを楽しみにしている人がたくさんいた。飲みに誘ってもその日だけは断られた。自分は、何か意図があって観なかった訳ではい。ただテレビがなかっただけなのである。高校生までバリバリのテレビっ子だったことを考えると、もしテレビを持っていたら間違いなくハマッテいたと思う。
観ていなくても、色々な人から話を聞かされ雰囲気はなんとなく分かる。ドラマ名場面の写真展示も効果的。拾ってきた家は、スキー場のゴンドラやたまごパックを利用したりして上手につくるものだと感心しきり。倉本聡の本も販売、そこで「前略おふくろ様」本を発見。このドラマの大ファンだった私にとってはそちらの方が嬉しかったりして。
昼食は新富良野プリンスホテルの13階展望レストラン。地下のバイキングで食べたことのある人は多いとおもうが、最上階から見渡す十勝岳連峰はダイナミックで美しかった。料理は上品過ぎて私には少しもの足りない。旧富良野プリンスホテルのレストランからの眺望も素晴らしかったが、こちらの方が上だろう。蛇足だが、20年以上前旧ホテルに吉永小百合が泊まったことがあった。ここで働いていた私の高校時代のバレー部の先輩、彼女が最上級のスイートルームに泊まった翌日、ベットのシーツをわけて下さいと上司に頼んだら、こっぴどく叱られたたといっていた。当然である。変態だ。その先輩はもうそこにはいない。
次に行ったのは映画「ぽっぽや」の舞台JR幾寅駅。ご存知浅田次郎出世作、直木賞受賞作品の映画版。死んだ人を現世に生き返らせる、彼得意の作品仕立て。主演の高倉健も良かったが、私には女房役の大竹しのぶの演技に心打たれた。素晴らしい女優だ。「でも一緒に暮らしたら疲れる人だろうな」なんて思ったけど、考えるだけ無駄だ。
さて「ぽっぽや」の余韻に浸りながら、バスは狩勝峠を越え新得町へと向かう。この続きはまた来週。