古谷のウィンターキャラメルは冬季限定製品だった。スキー遠足には定番の甘味だが,冬の屋外でもカチカチにならないように調整された商品だと聞いたことがある。和寒町の
塩狩峠記念館に氷点執筆当時三浦綾子が経営していた雑貨屋を模したスペースがある。量り売りの菓子ケースの横に青いパッケージのウィンターキャラメルが置いてあり,北海道の子でしか分からない感動だった。池田製菓のバンビキャラメルが製造再開の
ニュースが流れたのは最近のことで,懐かしい名前を再び耳にした。
白樺の雫ココアキャラメル キャラメルというのは砂糖に熱を加えて変化させたものをいうらしい。そういえばカラメルソースとかカルメ焼きなんてのも聞いたことがあり,同系らしい。しかし,四角くて,半透明の包み紙に「キャラメル包装」された
「あめ」色のお菓子は懐かしくもあり,こそばゆく感じる。幼い頃はドロップやキャンデーといった堅いのではなく,キャラメルような柔らかくてすぐ甘味を味わえるのが好きだった。半ズボンのポケットから取り出して半透明の包みを開いて口に入れたことを思い出し,こそばゆい思いになる。
そんな感傷を打ち砕くべく,観光地(うちの近く)にはとんでもないキュラメルが並んでいる。ジンギスカンキャラメルとか,じゃがいもキャラメルとか,熊出没キャラメルとか。
正統派の私は,そのなかから三つを紹介。いずれも150円+税。
甘味がきつくなく,なんとなく白樺の樹液のほのかな甘味をなめているようの気に。
白樺樹液一口メモ 白樺の受益はほのかに甘くさわやかな風味です。幹に10ミリほどの穴をあけ,細い管を差し込むとポタリポタリと容器にたまります。採液できるのは根っこから勢い良く養分を吸い上げる早春の4週間だけです。(パッケージから)
最初に見たのは小樽の北の誉酒造の酒蔵だった。北の誉酒造の酒粕を練り込んでいるという。アルコール分は製造中に抜けているということだが,製造中にバンビは酔っ払っちゃわないかと,いらぬ心配。色はクリーム色,酒粕の甘い香りと味がする。おっと,甘酒のように強い甘味が!
色はビール色? 噛んでるとちょっと苦味のある酒粕の味がする。甘味は北の誉よりあっさり。酵母の違いがでているようだ。