2日目の東京も最高の天気となり、東京らしさを楽しんでもらうには外せないコース(?)という事で、築地で朝食です。日曜日は目当ての店も築地市場も休み、観光客も少なくゆっくりと美味しい海鮮丼を食してのんびり散歩しました。
築地本願寺ではその大きさに、妻が言うには「国会議事堂?」、
「・・・・・・・なんで?」、
「大きいから」、
「・・・・・・・(^_^;)」。
築地本願寺裏の散策道のツツジが綺麗でしたよ。
こんなに良い天気なら隅田川下りを楽しまない手はないと浅草へ直行。水上バスはかなり混むと予想していた通り、乗船を待つ人の列が…
本日の予定は、築地→両国→浅草→隅田川下り→お台場→ゆりかもめ→銀座→新橋→新宿末廣亭の強行予定でしたが、まず隅田川下りを優先する事にして、後は昨日の教訓を生かして、ポイントは外さず流れに任せる日程に変更……。
人で溢れる浅草を素通りして水上バスに滑り込み、スカイツリーとビル群や浜離宮に築地市場と行き交う船、変わりゆく景色を青空が引き立て、すっかり上機嫌で日の出桟橋到着。
乗り換えのお台場行きでは中国人団体客と乗り合わせ、一気に賑やかになった船上では「写真撮るから並べー」「お前はデカイから後ろだよー」「私も撮ってよー」「笑えー」「撮るぞー」「駄目だよー、こっち向いてー」「綺麗に撮ってよ」「そんなの無理だー」ってな感じの中国語がポンポン飛び交い、船上のあちらでワイワイ、こちらでガヤガヤ、中国人団体客のパワー炸裂。それでもお構い無しに東京タワーやレインボーブリッジを背景に、家族写真を撮って盛り上がっていると…、気がついたら中国観光客の注目の的になってましたよ。
楽しい川下りを終え、お台場に上陸した途端に人 人 人の波の中へのまれて行きます。これはまずい、そそくさとフジテレビを横目に「ゆりかもめ」で新橋に向け脱出しました。
新橋で遅めの昼食は、新橋らしく(?)串揚げ屋で一杯。地元客も多く、皆さん昼間っから良い気分。ビールと串揚げ、新橋も下町情緒があふれてました。
銀ブラをして、新宿末廣亭で寄席を楽しめば皆満足するかな?と思っていたら、娘と次男が渋谷ヒカリエに行きたいと言い出して「・・・・・(^_^;)」、またしても予定変更。
東京観光で末廣亭の寄席は外せん…と、ヒカリエの前に新宿末廣亭へ。
「こんな連休にのんびり寄席を聞きに来るのは、観光客しかいねえんです」という噺家の話を真に受ければ、末廣亭は観光客で満席状態。仲入りで桟敷席にもぐり込み少しだけ楽しませてもらいました。
江戸文化を堪能してもらったかな?と、隣の妻を覗くとコックリコックリ。うーーん期待通りだなー。
寄席を見て楽しんだのは男衆だけだったようで、女衆は「うーんなんかイマイチ…」。テレビに出ない噺家が面白い話をしても心に届かないのかなー。それとも話が難解だったか? それだけじゃなくて、江戸の文化というか芸人の心意気を味わって欲しいこの気持ち…届かなかったかー…残念です。
渋谷ヒカリエでは、子供らに付き合いきれないので、妻と2人で人の流れに任せてフロアーを歩いて色々覗いてみる事に。ファッションと食事と雑貨のお洒落なデパートみたいなものかなんて思ってたら、その上の階には劇場やプラネタリウムもあるとか…そう言えばえらい高いビルだよねー。そんな事も知らずに寄っちゃいましたが、観光名所ばかりでは面白くないだろうと気を利かして、タイミング良くオープンしたばかりのヒカリエを選んだのは間違いだったかなー。他に楽しめる場所が東京には沢山ありますからねー。
長男が栃木へ戻る時間が迫って来たので東京駅近辺でゆっくりできる店を探すと、この地で30年営業の「美少年」という居酒屋の店主に引っかかり、歴史を感じる薄汚れた部屋に通されました。
店名からして怪しさを感じるのですが、「地元で30年」に何か面白いものに出会える期待と、妻と娘の顔に出た半分諦めた感じから来る不安とが交錯している。日本語が怪しい中国留学生が注文を取りに来て、笑い混じりのあぶなかしい注文の遣り取リからこわばった表情が緩みだし、ビールが出て注文の品が揃う頃には、いつもの楽しい会話で盛り上がってました。焼き鳥、焼き魚、煮物などなど、新鮮で味付けも良くとても美味しかった。中国留学生の真面目で一生懸命な姿も好印象でしたね。
「美少年」は九州熊本の美少年酒造の酒で、地元では人気だったらしい。2008年の事故米不正転売問題で美少年酒造が破綻、現在は火の国酒造として「美少年」を販売しているそうだ。「休日はお客さんが少なくて、私がお客さんを呼び込み係りです。平日はいつも一杯なんですよ。」…「本当かなー」と思ったが、中国留学生らしき若い子が3〜4人入れ替わりに顔を出していたので、暇ならこんなに雇わんなーと、信じても良さそうだ。味も良かったからね。
話し好きの店主と中国留学生に送られ、東京駅へ。
テレビでしか見た事の無い新タイプの新幹線に興味を引かれつつも、「また会おう、元気でな」と長男を見送り天王洲へ…。楽しかった2日目も終わり。
最終日は、昼の飛行機で北海道へ帰る予定なので、午前中天王洲をゆっくり散歩してなんて考えていたが、いつもの様に家族の動きがのんびりで、無料サービスの朝食も混み合って時間がかかり、またまた予定変更。
モノレールで国際空港へ行き国際空港の雰囲気を味わい、お洒落な江戸小路を覗いてから、国内線でゆっくり買い物。やはり、買い物の時間はたっぷり確保しておかないとね。
余裕だったはずの時間もあっという間に無くなり、搭乗時間となりました。1時間30分後には肌寒い新千歳空港に到着。次男の案内で空港内を見せてもらったが、東京に較べると何となく寂しく感じるのは仕方がないかな。なぜ空港内に映画館があるのか理解不能な面もありますが、北海道も頑張らんといかん…と思ってしまいました。
次男も、まさかの展開で東京で楽しむ事になるとは思ってなかったので、良い思い出になったことでしょう。「次回は沖縄に連れて行くから」と言うので、「じゃあ来年お願い…」。来年は沖縄かー?
次男と千歳で別れ、娘と3人札幌へ向かう車中では妻と娘の会話が弾み、楽しい時を過ごせました。娘は、この旅の為に毎日深夜まで仕事をしていたらしく、出発当日も早朝出勤していたとの事。さすが社会人、頑張ってるねー。妻も旅行当日は、早起きして皆に食べさせる弁当作り。「なにもそこまでしなくてもー、ゆっくり寝ていれば良いのにー」なんて言っても聞く耳なんか持ちません。4月28日朝7時、旭川を車で出発して始まった東京への旅は、こうして体力の限りを尽くして札幌で娘と別れ旭川へと少しずつ終幕へと近づいていくのでした。
もちろん安全運転でね。 また、行きてーなー 東京。
この文章はメイリオをインストールしたパソコンではメイリオで表示します。私にはとても見やすい書体です。ただし,字体はVISTAと同じくJIS2004です。「飴」が旧字体になっておいしくなさそう!
(おさらっぺのカワセミ記者)