会社が7条7丁目にあった頃、20代だった私は、昼食に七福ビル鈴木惣菜店さんの弁当ばかりを食べていた。安くて量もあり美味しい。注文はいつも300円〜500円の予算で、「おまかせ」と言うと、サラダ・煮物・揚げ物と色々詰めてくれる。担当する女性が違うと煮物中心や揚げ物中心などおかずの取り合わせに個性が出るので楽しかった。
現在2代目に引き継がれているが、惣菜の種類も味もほとんど変わらずに店を続けている姿に好感が持てる。今も時々「おから」や「きんぴら」を弁当のおかずにと妻が買ってくる。七福ビル鈴木惣菜店さんの様に永くお付き合いできる店があるのは、幸せなことなのかもしれない。
永く付き合いたいと言えば、和寒の蕎麦屋「光来」さん、諸事情で昨年2013年11月に閉店され、とても残念に思っている。店の雰囲気も良く、物腰が柔らかく家族的で温もりがあった。出てくる蕎麦にも心配りが感じられ、特に温かい蕎麦は麺と蕎麦つゆの味のバランスが素晴らしかった。
光来の天ざるそば
数年前、知人から「丁寧に揚げた天麩羅が美味しい蕎麦屋がある」と教えてもらったのが、和寒の「光来」さん。ご主人の蕎麦好きが高じて、農業の傍ら農閑期に蕎麦屋をやっていたらいつの間にか有名になったらしい。
特に人気だったのが「天ざる蕎麦」。丁寧に衣をつけて揚げられた天麩羅の量が半端じゃない。更に小さなおにぎりが1個ついて1,050円。食べきれずに持ち帰るお客もいるくらいだった。