どの文字を直すかを明確に。JISでは1文字のとき斜線を上書きするのが本則になりましたが,丸で囲むのもいいと思います。元の文字が読めないくらい塗りつぶすのは不可です。ホワイトで消して上から書き込むのも不可です。どれを直すのかわからなくなります。2文字以上のときは最初と終わりの文字に斜線を上書きして間の文字を横線で上書きします。または文字列を囲みます。
文字を挿入するときは挿入する位置にyのように線を記入して,挿入する文字を余白に書き込みます。句読点を挿入するときもわかりやすいように<を付けて記入します。中黒は□で囲みます。コロンは丸で囲みます。ギリシャ文字はギなどと注釈をつけます。
段落改行(略して改段)は行を変えて更に段落始まりの字下がりをします。通常は1字下げることになります。欧文などダブルスペースで本文を組んでいるときは全角スペースを2字分行頭に入れて字下げをします。字下げをしていない組版では字下げはしません。改行はどの場合も段落始まりの字下げはしません。指定範囲内の字下がりをしているときは,他の行に揃います。改行してその行だけ字下がりを解除するときは行の移動┣を併せて指示します。
文字位置の修正指定は右のように使います。
空き量等を表現するには1文字の大きさを基準に表現します。1文字分は全角,1/2文字分は二分(にぶんまたはにぶ),1/3文字分は三分(さんぶ),1/4文字分は四分(しぶんまたはしぶ)と表現します。字間や行間がない状態をベタと言います。字間がひろがっているのを通常の字間にするには字間ベタと記入します。半字分あけたいときは二分アキと記入します。これは本文なら本文文字の大きさ,見出しなら見出しの大きさが基準になります。
文字を入れ替えるのは次のように記入します。文字をくるむように記入します。
書体の指定は右のように指定して,明朝体にするには「ミン」ゴシック体にするには「ゴシ」などと記入します。JISではゴチとなっていますがゴシック体を呉竹体と当てたことによる名残です。欧文は明朝体に該当するのは「ローマン」斜体は「イタ」とします。ゴシック体に相当するのは「ボールド」ですが,日本語のゴシックのような特殊な書体を使うこともあります。MやGは色名と紛らわしいので使わないことになりました。
拗音や撥音や添え字(上付き,下付き)に直すのは右のように記入します。わかりずらくなった時は丸囲みで上付き,下付き,大きくなどと添え書きしてください。
大文字小文字の変更は右のようにします。下線3本をひく指定もありますがこちらの方がよく分かります。ローマンやイタリック,ボールドといった欧文特有の指定は多くなるとたいへんです。下線1本ならイタリックへ,上線ならローマンへ波下線ならボールドへ変更する指定とJISでは定めています。この指定を使ったときはページ上に「 はイタリック」と記入していただくと,JIS規定に則って記入していることがわかります。
ルビ(振り仮名)の追加は次のようにします。このページはメイリオをインストールしたパソコンではメイリオで表示します。私にはとても見やすい書体です。ただし,字体はVISTAと同じくJIS2004です。「飴」が旧字体になって苦そう!
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