ノンブルを振る(ページ番号を付ける)
ページ番号を付けることをギョウカイでは「ノンブルを振る」と言います。ノンブルというのはドイツ語nombreからきています。英語のnumberに相当します。パソコンソフトではページ番号と呼んでいます。漢字では「頁」と書きますが,頁は頭のことらしい。super日本語大辞典によると,「近代漢語で、葉と同音(ie)であるため、紙を一葉二葉とかぞえるとき、一頁二頁とも書く。転じて、日本ではページとも読む。」そうです。
通常ノンブルは校了後印刷会社がつけますが,完全データ入力や自分で印刷するときなどの参考にしてください。
ノンブルの奇数偶数ルール
表(おもて)のページは必ず奇数のノンブル,その裏は偶数です。
必ず上になる紙面を奇数ノンブルになるようにします。こうすると編集者も印刷者もノンブルの奇数偶数を見ただけで表裏や見開きがわかります。
どのページをnumber1にするか
雑誌の場合
雑誌風の装丁・内容(びっしり情報を表紙から埋め尽くす)は表紙から1ページと数える。
簡易表紙
本文紙の1枚目から。表紙は印刷工程上表表紙を1,その裏を2,裏表紙の裏を3,裏表紙を4と呼ぶ。「表2の広告」と言ったら表紙の裏の広告のことになります。
単行本
本文から1ページとします。前書目次は番号を入れないか(1),(2),(3)とかi,ii,iiiなどと入れる。編集上は仮ページ1と呼ぶ。
白いページは数えるのか
印刷のないページ―ギョウカイでいう「白」もページ数に数えます。そうしないと奇数偶数の原則が崩れます。
白ページにはノンブルは印刷しません。また何かの都合でノンブルを印刷しないときがあります。「ここは隠しノンブルで」と言えばこのページにはノンブルを印刷しないことを意味します。
扉は数えるのか
ノンブルはページの番地ですから数えます。そして隠しノンブルにします。ただ色紙の扉を使うとき,本文ではないということで飛ばすこともあります。
折り込みは1ページか
折り込みは1枚で2ページです。こうすると奇数偶数ルールが変わりません。ノンブルは奇数だけを印刷します。このルールに則ると全体の印刷台数や製本工数がわかりやすくなります。
後書き奥付は数えるのか
後書きは本文の延長で入れます。奥付は隠しノンブルです。索引や引用文献が多いときは別のノンブルを入れることもあります。
このページはメイリオをインストールしたパソコンではメイリオで表示します。私にはとても見やすい書体です。ただし,字体はVISTAと同じくJIS2004です。「飴」が旧字体になって苦そう!