幻の「ホテル松仙園」跡にたどり着きました。
北海道瑞穂国立公園と印刷されている
昨年にわいわいニュースで取り上げた「
幻のホテル松仙園」については推測だらけの「幻」の記事でしたが,思いがけず近所の印刷会社の小川社長が「行ったことがあるぞ」と言うので,その記憶を頼りに現地取材を敢行しました。
まずは旭川市21世紀の森を目指します。おなじみのバス停12号を直進してしばらく行きます。
ペーパンダムの工事の頃から,道路が整備され,当時とは全く異なる道を走っているのかもしれません。
小川さんのとてつもない記憶力で35年前を掘り起こし「こっちだ」という細い道に向かいます。念のため農作業をしている方に尋ねます。その方の説明では「ここをこう行ってああいけばいい。でも,今は何もないよ。」
これでよしと林の中を直進することに。(偶然ですが,道を教えてくれた方は小川さんの旧知の方でした。退職後に百姓やってんだとおっしゃってましたが,退職後とは思えない程風景にマッチしていました。)
記憶の正しいのはよかったのですが,道はどんどん細く険しくなっていくんです。これはどっか空き地でユーターンをしなければと思っていたときに,なんと舗装道路に出ました。この道を横切るように新道が設置されていたんです。誰が通るのでしょうか。(ペーパンダムへ行く道路ではありません。先は行き止まりのようです。)
それでも見つけました。この空き地が以前ホテル松仙園があったところとほぼ間違いないようです。曇りで確認できませんでしたが,背景右手に十勝岳,左手に旭岳が望めるはずです。
ホテル松仙園を利用したことのある方たちのお話を総合すると,車で登山とか,旭岳に一番近いとか登山客の便宜に供すると言うよりも,温泉に入って一杯やってゆっくりというご町内の方々に利用されたようです。「確か送迎バスが来ていたんだが」というのですが,あの道を通っていたんでしょうか。
このあたりは冷泉が出るので,沸かしてプライベートな湯治場のようにしているところもあるそうです。ホテル松仙園は,泉質はいいけど温度が低いために営業が成り立たず撤退したというところでしょうか。
私の予想した「21世紀の湯」からの登山は間違いでした。「21世紀の湯」は一時なんとか菌騒動で使用禁止でしたが,再開していました。管理人の方に伺うとダムの端あたりから山道があって,四駆車で愛山まで抜けることができるそうです。
米飯から松仙園経由の登山はこのホテル松仙園近くを通る林道がその経路と思います。登ったことのある人は「ブッシュだらけ」のところだったと言っていました。何かの事情で利用されなくなってしまったようです。また,古い地図には松仙ヒュッテと書かれているものがありますが,これはホテル松仙園のことではなく,施設も撤去されているようです。
ひょっとしたら勇駒別
ユコマンベツ(旭岳温泉)
のように米飯
ペーパンが栄えたかもしれません。
今はぺーパンダムの周辺は「21世紀の森」というレクリエーションゾーンになりました。バンガロー,キャンプ場,パークゴルフ場など,自然を満喫しながらリフレッシュできる,絶好の空間です。是非「21世紀の森」をご利用ください。途中の道は一部とても狭いので安全運転でお出かけください。
旭川21世紀の森